山林火災に見舞われた大船渡市の現状5

[あくつ幸彦の見た山林火災/大船渡市の現状5]
鎮火後の山林火災の現場は相当に激しく燃えた場合でも、樹木が根っこから先端まで燃え尽きてしまう事は少なく、真っ黒に焼け焦げたままの樹木が残ります。鎮火後の山林は伐採して手を入れないと再生されません。
・山林火災で大きな被害を受けたと思われる高所地域。改めて、地元消防本部及び15都道県からなる緊急消防援助隊(一日当たり最大2100人規模)等の活動に心から感謝申し上げます。
・火災後の樹木の伐採が進む地域。スギは火災に弱く放置すると根から腐ってしまいます。広葉樹は自然再生することもありますが新芽は鹿に狙われます。森林再生には専門家の知識と予算と時間が必要です。
・大規模山林火災における、もう一つの大きな課題が山林の保水力の低下です。放置していると空洞が生まれ落石が増えたり、豪雨時の表土流出、川の水位上昇などを引き起こす可能性が高まるので注意しなければなりません。

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